Vol.2
- 思い出深いプランニング


二人が出会った思い出の大学で結婚をしたいと願うカップルが、
プロデュース会社の「ウエディングプランナー」に相談する。
「ドレスや引き出物などこちら指定のものであれば、OK」という条件のもと、契約するも提案も手配も何もない。
林代表のアドバイスのもと「プランナーに確認するべき一覧」を作り、
再度プランナーへ新婦が詰める事となるが…。
Wプランナー、 腕の見せ所!

花嫁さんが「確認すべき事項」を一覧にして、プランナーに詰めた所…。
「私には出来ません」とようやく認めたそうです。

その後、「何とかして下さい!」と駆け込まれたのは、言う間でもありません。挙式予定まで4ヶ月。
全てが整ったホテルや式場とは違い、0からの作り上げです。
まさに、ウエディングプランナーとしての腕が問われる所。

まず新郎・新婦と学生課へ挨拶、式を挙げさせて頂く許可をもらいに行きました。

条件付きでしたが(イスとテーブルのみ使用OK、定員80名迄)後日OKを頂き、それから全ての手配です。
スプーン、ナイフを始めとする細々なものから、学食のテーブルに合わせてクロスをオーダー、チャペルも大道具さんにより造られました。

新婦がイメージする会場のイメージテーマが「薔薇と天使」でしたので、会場内の花やブーケはもちろん薔薇、花器には天使の装飾のものを、会場中央には「天使の噴水」もセット。
ランチョンマットやナプキンも全て薔薇をあしらったもので。
その雰囲気に、新婦は本当に喜んでおられました。

次に、料理メニューは大学の学食と同じ系列のレストランに協力してもらい、振る舞うようにしました。

音響・司会者・大道具・サービス(ウエイター&ウエイトレス)・生花・カメラ・ビデオ・引き出物・料理・ケーキetc. 全て完璧に準備、当日を迎えました。
(注 ドレスは花嫁さんがオーダー、持ち込み)

総勢80名、2時間半の挙式でしたが「ホテルや式場に負けてないんじゃない!?」と、
式を見守りながらスタッフ一同で思ったものです。

色々と大変でしたが、私自身楽しませてもらったのと、今後の参考になった部分も多々あり、
思い出深いプランニングとなりました。

余談ですが、後に「NPO法人全国ブライダル協会」主催のプランニングコンテスト全国大会に、
このプランニングを提出し、嬉しい事に「優勝」を頂きました。

さて、次に皆さんが気になるのは「金額」だと思いますが、
総費用はネームバリューがそんなに高くないホテルと同じ位。

プロデュース(企画立案、様々な手配等)&ディレクション(当日の仕切など)料は別途10万円頂きました。

取材時に、編集長は「えぇっ!?そんなにやってくれてたった10万しかもらえんの!? 信じられんっ…」と
驚き嘆いていました。(苦笑)

悲しいかな、それでも高く評価してきちんと料金を頂いている方なんです。

なんせ、「プランニングやプロデュース、紹介料は一切無料です!」といいながら、
式場、ドレス、引き出物などの価格にプロデュース料を上乗せし、目かくしさせる営業方法を殆どの同業者が行っているお陰で「え?何でプランニング代が掛かるの?」 というおかしな認識が当たり前となり、それが常識となってしまっているのが” 福岡のブライダル業界“なのです。

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